米山奨学生 of Toyota Rotary Club

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米山奨学生 名古屋大学経済研究科  岳博涵
Gaku.jpg初めまして、2010-2011年度の米山奨学生の「岳 博涵」と申します。中国の黒竜江省の出身で、現在名古屋大学経済研究科に所属しています。米山奨学生に選んでいただきまして、9ヶ月経ちました。今までに経験したことのないこと、今まで勉強したことのないことを、体験したり、勉強したりしています。ロータリー米山奨学生にだけ、感じられることがいっぱいです。 私は米山奨学生として毎月1度の例会と渡邉さん・村上さん・深津さん・坪井さん・太田さんとカウンセラーの鈴村さんとの読書会に参加させていただいております。例会ではクラブのロータリアン達が最近なさったこととか、より深い日本経済動向または世界経済動向の話などを聞かせいただいたりしています。読書会では、自分も討論に参加できます。自分の学校のことを話し合ったり、生活上の悩みまでも聞いてくださったりして、毎回の例会もさることながら、より広い視野で物事が見ることができる感じがして、凄く充実感を感じます。その充実感により、目標を達成するために必要となる行動力が自然に引き出され、米山奨学生に選ばれたことは、本当に良かったなと思います。 例会と読書会の他、2ケ月1度位のイベントもあります。そのイベントは、ロータリアンと奨学生が一緒に旅行をするとか、特別なショーを見るとか、不思議で綺麗な日本を鑑賞すること等です。 留学生にとってなかなか無いチャンスだと思います。これらのイベントは日本へ留学した記憶のアルバムの美しい1頁として、私達の心の中に永遠に刻まれていると思います。 米山奨学生に選ばれたことで、一番大事な時間的余裕が出来ました。アルバイトをそんなにたくさんしなくでも、勉強と読書をすることが出来る時間が増えました。ロータリアンの皆さんとの交流で見聞を広めたり、深く日本社会を理解したりすることが出来ました。豊田ロータリークラブのロータリアン達は情熱がある方々だと思います。平凡ではない人々だと思います。
例会では、いつも皆さんの生活と仕事への情熱が感じられます。例会の始めの歌声は、奉仕の精神で社会に貢献する気持ちだと知り感動し、今の日本経済を支えているエネルギーの凄さを感じました。彼らの奉仕の精神は、思った以上に私の心に響いています。 あるエピソードがあります。私のカウンセラーに、「どうして不景気なのに日本の企業家達は、損になっていてもこんなに頑張って会社を維持しているのですか?」と質問をした時のことです。カウンセラーは、こう答えました。「日本の企業家達は自分だけのことだけを考えるではなく、会社を通して社会に奉仕すること、会社を通して社会に貢献することを考えています。例えば、会社の活動が社会の利益になること、会社に勤めている人達のために、いい会社、持続できる会社、つまり働いてくれる従業員がリストラされる心配のない会社を、経営したいから。」と。私はカウンセラーの話を聞いて、小さい島国の日本が世界トップレベルの経済力を持つようになった理由が分かりました。
読書会に参加させていただいたことにより、日本の中小企業のリーダー達はどんな本を読んでいるのか、ある経済現象と社会問題に対して、どんな意見を持っていたりするのかが、分かるようになりました。ただ分かったというだけではなく、実際にその本を読んでみて、言われた意見の意味をしっかり理解することは、その後の自分が成熟した考え方を持つ自分へと進化するための動力となります。この動力は人が生きていくための大切なエネルギーだと思います。中国には「賢明な人の一言は、十年の読書より得たことに勝る」という諺があります。 私は豊田ロータリークラブの多くのロータリアンと交流して、常にこの諺の言った通りであると感じました。 ロータリアン達と、経済とか政治などというような“堅い”話を交わすばかりではなく、時々、もっと身近なこと、または私から見ると平凡なことについても、優しく話し合ってくださり、平凡ではない彼達の平凡な一面を見ることが出来ました。とても楽しい時間です。
米山奨学生事業は、日本のロータリーしか行っていない制度と聞きました。 日本人の、世界への強い平和の願望を発信し、平和の種を、異なる種族、異なる宗教の人々へと、撒いているのだと私は思います。 この制度を経験した留学生は、米山奨学生になった経験から形成された世界平和への願い、人々の助け合いの思いが世界に広がる上で重要な役割を果たしていると思います。特に、この制度と平行しているカウンセラー制度は、日本人が留学生に一対一で世話をします。日本人の他国の人に対する善意の極みだと思います。 私は私のカウンセラーからいろいろなことを勉強して、カウンセラーから無私な助けを受け、異国で生まれたこのような人と人の繋がりに感激しています。この制度の恩恵のお陰で、自分も微弱ながら自身の力を生かして、できる限り一人でも多くの人を助けたい、社会奉仕の精神を受け継ぎたい、世界平和に貢献したいと思うようになりました。